おしりのニキビ跡や黒ずみの治し方を紹介!原因についても解説
ニキビといえば顔にできるもの、というイメージを持つ方も多いかと思います。ニキビの原因は、過剰に分泌された皮脂で毛穴が詰まって炎症を起こしてしまうこと。つまり、毛穴があるところならどこにでもニキビができる可能性はあるのです。
実はおしりにもニキビが発生することがあります。自分では見えづらい部位ですが、痛みがあったり、座るときに気になるという方も多いのではないでしょうか。今回は、おしりニキビができる原因やできてしまった場合の治療方法、治療費や治療期間について解説していきます。
おしりのニキビ跡や黒ずみの治療方法
おしりにニキビができて跡になってしまった・黒ずみが残ってしまった場合の治療方法について解説します。おしりのニキビ跡には、大きく分けて炎症性色素沈着と盛り上がり(ケロイド、肥厚性瘢痕)があり、それぞれ治療方法が異なります。
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着とは、ニキビが治ったところにシミのような痕が残ることです。肌のターンオーバーとともに徐々に薄くなって自然に治癒する場合が多いですが、完全に消えるまでに時間がかかったり、加齢とともに逆に色素沈着が濃くなる可能性もあります。有効な治療法としては、ケミカルピーリングやイオン導入などがあります。
盛り上がり(ケロイド、肥厚性瘢痕)
ケロイド・肥厚性瘢痕とは、表面が盛り上がって赤みがある、傷みを感じるニキビを指します。皮膚の炎症によって破壊された組織を修復するためにコラーゲンが過剰に分泌されることによって起こります。ニキビが赤みを帯びていたり、痛みを感じる場合はセルフケアはほぼ不可能。皮膚科を受診し、ステロイド注射やレーザー照射などを相談してみるとよいでしょう。
おしりニキビ跡の治療期間
治療期間についても、色素沈着なのかケロイド・肥厚性瘢痕なのかによって異なります。炎症性色素沈着の場合:長くても1年以内には消えることがほとんど。一般的に肌のターンオーバー(細胞が一定期間で入れ替わる代謝の仕組み)は「28日」周期と言われているので、ターンオーバーを数回繰り返すうちに色素が排出されて自然に薄くなっていきます。
ケロイド・肥厚性瘢痕の場合:長ければ数年かかることがあります。ステロイド注射やレーザー照射は即効性はなく、様子を見ながら複数回・長期間に渡って繰り返す必要があるため、完全に治るまでには長い時間が必要となります。
治療費用の相場
治療費の相場も、どのような治療方法を選択するかによってかなり幅があります。内服薬や塗り薬で済めば、一か月数百円~数千円程度。しかしステロイド注射やレーザー照射だと数万円かかる場合もあります。
また、病院を選択する際も注意が必要です。皮膚科であれば治療は保険適用となるものがほとんどですが、「美容」皮膚科の場合は自費診療しか対応していない場合があります。自分のニキビの程度や予算に合わせて、病院や治療方法を選択することが大切です。
おしりニキビの原因
おしりニキビの原因はさまざまですが、ここでは主な要因として挙げられるものを3つご紹介します。
①皮脂や汚れの洗い残し
②ホルモンバランスの乱れ
③乾燥・刺激
1つずつ紹介していきます。
皮脂や洗い残しの汚れ
おしりのニキビに限ったことではありませんが、皮脂の分泌が多すぎる・汚れが流しきれずに残っている場合、それがアクネ菌のエサとなりニキビが発生します。
特におしりは下着や衣類におおわれていて、蒸れやすく不潔になりがち。自分では見えづらい部位のため、汚れやボディソープ等の洗い残しも多いです。女性の場合は生理用ナプキンによって蒸れやすく、不潔になりやすい部分でもあります
ホルモンバランスの乱れ
男性ホルモン(テストステロン、アンドロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が過剰分泌されることにより、おしりにニキビが発生することがあります。
「男性」ホルモンと名前はついていますが、実は女性の体内でも少量分泌されているのがテストステロンとアンドロゲン。これらは、生活習慣の乱れやストレスによって過剰分泌されることが分かっています。プロゲステロンは、生理周期による増減を繰り返すホルモン。よって、決まった時期におしりにニキビができるという場合は、生理周期が関係している可能性があります。
乾燥や刺激
・保湿不足
・下着や衣類による擦れ
・強く洗いすぎてしまう
長時間座っていることによる刺激
こういった日常的をほぼ無意識にやってしまいそうなことが、実はおしりニキビの原因になっていることがあります。
特に現代人は椅子に座っている時間が長いので、体重を支えるおしりにはかなり負担がかかっています。顔や手足、デコルテといった部分は意識して保湿するようにしていても、おしりは自分では見えない部分なので保湿を忘れがち、という場合も多いです。
まとめ
今回は、おしりにニキビができる原因や治療方法、治療期間や費用について解説しました。おしりはなかなか自分では見えない部位ですが、下着や衣類で覆われていて蒸れやすいこと、座っているときに全体重がかかることなどから、負担のかかりやすい部分でもあります。ニキビができてしまうと、気になってしまうことも多いでしょう。
ニキビを防ぐためにも、できるだけ清潔に保つ・保湿をしっかりするといった対策が大切。また、ニキビができてしまった際には必要であれば皮膚科等を受診するようにしましょう。放置してしまうと、消えない痕が残ってしまった、なんてことにもなりかねません。
本記事が、おしりニキビに悩む方の少しでも参考になれば幸いです。