鼻骨骨切り幅寄せ術とは
鼻の骨の軟骨を超音波の機械などでカットし、鼻骨の幅寄せをした後にギプスで鼻の形を固定する手法です。
超音波の骨削り機は血管や神経などの柔らかい組織を傷つけず、硬い骨のみ削ることができる機械です。
鼻の形により鼻骨骨削り術などと同時に施術する場合があります。
施術にはどんな効果がある?
鼻筋が太いと男性的な印象を与えやすくなりますが、鼻骨を切ることで鼻筋が細くなり、鼻全体を小さく見せる効果があります。
正面から見たときの横幅が変わるため、鼻が大きいという悩みを持つ方や事故などで後天的に鼻の形が変わってしまったという方も、形の改善をすることができるでしょう。
施術の流れをご紹介
ここからは施術の流れについてご紹介します。術後の対応方法がクリニックによっては変わるところもあります。
カウンセリングを受ける
施術前のカウンセリングで希望する鼻の形を伝えて、必要な施術方法を検討します。
顔のパーツのバランスが良くなるように提案もしてもらえ、クリニックによって映像でシュミレーションするところもあります。
デザインに沿って切開する
術前の相談に沿って鼻骨骨切りの範囲を決めます。全身または局所麻酔をした後に、鼻骨と外側鼻軟骨の正中部を切開します。
切開の方法はオープン法とクローズ法とありますが、傷痕が小さいのは鼻の穴の中から切開するクローズ法です。
クローズ法の場合は、鼻の穴の内側の小切開から骨にアプローチして左右の外側鼻軟骨と鼻骨骨切りをします。
鼻骨の位置を整える
内側と外側の骨切りした鼻骨を正中に移動させ、バランスを整えます。
鼻の上半分が細くなっても、鼻の下側の大きさを決めている鼻翼が幅広い場合は、鼻翼縮小術を同時に行うこともあります。
ギブスを装着する
傷を縫った後に鼻にテーピングをし、鼻にギブスを装着し不安定な鼻骨を固定します。
また、切開で出血した鼻血を抑えるために鼻栓をします。全身麻酔下の場合、術後の経過を確認するため、1〜2泊します。
抜糸する
術後1週間ほど経過したら抜糸し、鼻の形を確認します。
鼻骨を安定させるために、さらにもう1週間鼻ギブスの装着をする場合があります。
施術後の副作用やダウンタイムはどのくらい?
抜糸は1週間程度で行い、術部の熱感や腫れなどは起きますが、2週間ほどで落ち着きます。鼻骨が安定する期間は2〜3ヶ月必要です。
次のようなケースは時期を問わずクリニックに相談し、処置をしてもらう必要があるため確認をしましょう。
感染症状
熱感や強い痛みや強い腫れなどの症状が続く場合は、感染が疑われます。
内服薬の処方や抗生剤を投与され、場合によっては膿を出す治療も行います。
術部の内出血
術後の傷の中に内出血が起きると、血が溜まり皮膚が紫色に腫れる場合があります。
対応としては溜まった血を排出する処置を行います。
中縫いの糸が出てくる
中縫いに使用した組織を縫い合わせる糸が出てきてしまうことがあります。
化膿を引き起こすかもしれないため、出ている糸を除去する必要があります。
術後の鼻の左右差が目立つ
骨の位置をギプスで完全には固定できないため、仕上がりの鼻の骨がずれてしまうケースがあります。
鼻の骨を再度削る場合や、プロテーゼまたは軟骨を移植し修正する場合があります。
鼻が通りにくく感じる
術後3〜6ヶ月ほど経過するまでは術後の影響で鼻の中の粘膜が腫れるため、鼻の通りが悪く感じることがあります。
腫れが引いても改善がみられない場合には、狭めた鼻筋を戻し鼻の中のスペースを広げる処置を行います。
術部の鼻の骨に段差が生じる
骨切りした部分の段差が触れる可能性があります。
外見上で目立つ場合のみ鼻の骨の角を削る処置を行うことがあります。
まとめ
鼻は顔の中でも特に大きな印象を与えるパーツです。 鼻骨骨切り幅寄せ術を行うと鼻骨を削るため、施術前と施術後で効果を実感しやすくなるでしょう。 鼻の形によって違う施術方法が適しているケースもあるため、クリニックに相談をしてみましょう。