COLUMN

鼻が横に広いのは、小鼻の皮膚が分厚いことや脂肪や皮下組織が多いこと、外側に強く張り出している形が原因です。

そして、鼻の形や皮膚の厚みは生まれつきのため、遺伝的要素が影響していることがほとんどです。

鼻を触りすぎたり詰め物をしたりすることで、ほんの少しずつ変形していく可能性もゼロではありませんが相当の時間が必要でしょう。

また、むくみやすい方や太り気味の方は、脂肪やむくみが影響している可能性も少なからずあります。

ただ、痩せて鼻筋が多少細くなることはあっても、小鼻の広がりが解消されるケースは少ないです。

また、鼻そのものが横に広がっているわけではないのに鼻の存在感が目立つという方は、顔全体のバランス感が問題の場合もあります。

顔自体のサイズや目・口などの他のパーツに対して、鼻が大きいとアンバランスな印象になってしまいます。

横に広がった鼻の形は「あぐら鼻」と呼ばれ、小鼻の皮膚の厚みと形が関係しています。

一方で、「団子鼻」や「にんにく鼻」と呼ばれる鼻の形も、存在感が大きくコンプレックスに感じやすい鼻の形です。

団子鼻は、小鼻の大きさや広がりではなく、鼻先の大きさや丸みを帯びた形が影響しています。

鼻先の皮膚が分厚かったり余分な脂肪が付いていたりすることと、鼻翼軟骨という小鼻を形作っている軟骨の形が原因です。

鼻が横に広く見えるというよりは、鼻先が低い・丸い・大きいと感じる場合は団子鼻です。

そしてにんにく鼻は、団子鼻＋あぐら鼻のイメージです。

鼻先が団子鼻のように丸く大きいことに加えて、あぐら鼻の特徴である小鼻も横に広がっていたり大きかったりすると、にんにく鼻となります。

鼻の形や皮膚の厚みは、遺伝的要素が大きいため自力で解消することは非常に難しいです。

ただし、年齢とともに鼻が低くなってきたと感じる方や鼻が広がってきたと感じる方もいます。

これは、骨密度の低下と皮膚のたるみが影響しています。

年齢とともに骨密度が低下すると、顔の骨も痩せていきます。

頭蓋骨を見るとわかりますが、鼻の部分は空洞のため痩せた骨に鼻の皮膚や軟骨が引っ張られ横に伸びることで、鼻の高さを失い横に広がってしまう仕組みです。

また、肌のハリが低下することも鼻の形の変化に影響します。

肌のハリが低下し頬や口元にたるみが出てくると、鼻だけが強調されて見えてしまったり、骨密度の低下と同じく横に引っ張られることで、鼻筋は低くなり小鼻は広がってしまいます。

鼻の広がりを解消することは難しくても、骨密度の低下や肌のたるみをケアしておくことは大切です。

骨やコラーゲンの元となるようにバランスのとれた食事を心がけ、適度に運動をし、スキンケアも怠らないようにしましょう。

横に広い鼻を解消するためには、小鼻にアプローチする小鼻縮小がおすすめです。

小鼻に余分な組織が多く付いている場合は切開法、小鼻の広がりのみが気になる場合は切らない小鼻縮小を検討してみてください。

ここではそれぞれの施術について紹介していきます。

切らない小鼻縮小は、小鼻の横から医療用の極細針を使って糸を通し内部で結んで小鼻の広がりを抑える施術です。

外側に張り出している小鼻を中央に寄せることで、スッキリとした小鼻へと変化させます。

メスを使わずに気軽にできる施術で、小鼻の分厚さがあまりない方は切らない小鼻縮小でお悩みを解消できます。

ただし、糸で小鼻を留めているだけのため、糸の緩みが起きた場合に後戻りの可能性があることや、切開法ほどの大きな変化がない可能性があることを理解しておきましょう。

切開法による小鼻縮小は、小鼻を切開して余分な皮膚や組織を取り除く施術です。

小鼻の内側を切開する内側法と、小鼻の外側を切開する外側法、両方を切開する方法があります。

小鼻の張り出しが特に強い人は外側法、鼻の穴は大きいが張り出しは強くない方は内側法が向いています。

また、切らない小鼻縮小では小鼻を縫い寄せて広がりを抑えることはできますが、小鼻についた脂肪などの組織を切除することはできません。

そのため、小鼻の広がりだけではなく厚みや大きさが気になる方は、切開法が適しています。

※画像は、小鼻縮小と鼻尖形成、軟骨移植など複数の施術を組み合わせた症例写真です。