咬筋とは
咬筋とは、食べ物を噛む時に使う咀嚼筋のひとつです。
奥歯を噛み締めた時に、耳下付近のグッと硬くなる部分が咬筋です。
頬骨と下顎をつなぐ筋肉で、スポーツや力仕事などで力を入れて踏ん張る時に、強く使いますね。
誰にでもある筋肉で、食べ物を噛む時や力を入れる時に使われますが、過剰に発達することでエラ張り・歯のすり減り・肩こりなどの原因になります。
特にエラが張ると、顔が角張って横に大きく見えるため、咬筋の過剰な発達を気にする方も多いでしょう。
咬筋が凝る原因
咬筋の凝りや過剰な発達の主な原因は次のとおりです。
・歯ぎしり・食いしばり
・固いものを噛む習慣
筋肉は日々酷使されると太く発達し、そのまま放置すると凝り固まってしまうので、咬筋が日常的に使われる動きが過剰な発達や凝りにつながります。
咬筋は歯を噛み締める時に使われる筋肉のため、就寝時の歯ぎしりや集中・緊張した時に無意識に起こる食いしばりの癖がある方や、固いものを好んで食べる方は咬筋が発達しやすいです。
歯ぎしり・食いしばりは無意識に行なっている癖ですが、ストレスや疲れと上手に向き合い睡眠の質を改善したり、意識的に口の力を抜くタイミングを作ったりするなどの工夫をしてみてください。
咬筋マッサージは逆効果?
咬筋の凝りをほぐすことは、エラ張りを改善しフェイスラインをスッキリさせることにつながります。
しかし、マッサージの力が強すぎると筋肉が余計に硬くなってしまい、逆効果です。
強い圧・やりすぎは、咬筋に限らず肌や筋肉を傷つける可能性があるため、マッサージを行う強さや頻度には注意しましょう。
また、マッサージで痛いと感じる場合は症状が悪化する恐れがあるため、刺激は与えないように優しい圧を心掛けてください。
特に、日常的に歯ぎしり・食いしばりがある方は、咬筋の凝りがひどく、マッサージで痛みを感じる場合があるため、より注意が必要です。
さらに、皮膚を擦って摩擦が起きるマッサージは、肌トラブルの原因となります。
咬筋のマッサージは、肌表面を擦るのではなく奥の筋肉を優しくほぐす感覚で行いましょう。
やりすぎも逆効果になるので、1日5分程度がおすすめですよ。
正しいマッサージ
逆効果にならない正しい咬筋のマッサージを紹介します。
①両手で優しくマッサージする。
両手でグーを作り人差し指と中指の第二関節を使うか、手根部・指の腹を使ってください。
指に関節を使うと痛い場合は、手根部や指の腹を使うと良いでしょう。
エラ付近に手を当てて奥歯を噛み締めた時に硬くなる部分が咬筋なので、この箇所を痛くない程度の圧でじっくりとほぐしてください。
②耳のマッサージ
咬筋は耳の付近にあるため、耳全体を刺激するマッサージでも凝りを和らげることができます。
耳をつまみ軽く引っ張りながら回します。
耳の付け根から耳たぶまで、全体をじっくりほぐすことで顔が
スッキリしますよ。
特に、肌を直接触らずにできるので、肌トラブルに不安がある方やメイクをしたままマッサージをしたい方は実践してみてください。
これらのマッサージは、口に力を入れずに軽く開けた状態で、より咬筋をリラックスさせて行うことがおすすめです。
まとめ
咬筋のマッサージは、強い圧で行なったりやりすぎたりすると逆効果です。 痛いと感じるほどの刺激を与えると筋肉はより硬直し逆効果になり、肌に摩擦が起きると肌トラブルの原因になるため注意しましょう。 また、マッサージで咬筋の凝りをほぐすことは日々のケアにとても大切ですが、根本的に歯ぎしり・食いしばりをケアできるわけではありません。 そのため、確実に咬筋の凝りを和らげたい方は、ボトックス注射がおすすめです。 当院では、その方のお悩みに合わせたオーダーメイドな施術を行っていますので、咬筋の凝りやエラ張りが気になる方はお気軽にお問い合わせください。