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顔の見た目の印象は、目の位置でかなり変わるといえます。 一方、奥目の整形ですが実際に眼球の位置をずらしたりすることは行われず、目元やまぶたの部分を切開・埋没等を行うことで整形手術が行われます。 美容外科でどのような整形手術メニューがあるのかについて解説する前に、奥目と出目の構造上の違いについて解説していきます。

奥目とは出目の反対語で、眼球がやや奥まっている（目の眼球が奥のほうにある）状態のことを指します。眉骨と呼ばれる眼球の上の骨がありますが、横顔を見た時にこの眉骨よりも眼球の位置が後頭部側に奥まっている状態の場合、奥目の可能性が高いといえます。何ミリ奥にあると奥目、というような基準は特にありませんが眼球が引っ込んでいるように見えたり、くぼ目（まぶたにくぼみができている状態の目）が生じていると、奥目と言えるでしょう。 ＊奥目、くぼ目はどちらも医学的な専門用語ではなく目の特徴を表す一般的な言葉です。 奥目の主な特徴として以下3つが挙げられます。 一般的に、奥目の人は、骨格上二重の幅が狭くなりやすいと言われていることから「二重幅が狭く見える」傾向があります。 また、眼球が奥にくぼんでいることから、目の下に影が生じやすく「堀が深いように見られる」傾向があるといわれています。眼球が奥に位置していることから、上まぶたが薄い人は眼球ラインに沿る形で深めのくぼみが形成されやすい傾向があるためです。 そして、奥目の位置は骨格との関係で決まりますが、奥目の人は眉と目の間に距離ができずらいため、骨格上「二重の幅が狭くなりやすい」傾向にあるといわれています。 その他にも、「上まぶたが重く腫れぼったく見える」、「下まぶたが逆さまつげ傾向になりまつげが上を向いているように見える」といった傾向があります。

出目とは、言葉の通り奥目とは反対に通常よりも目が前に出ていることです。 目が前に出ているため、目がパッチリとしていて大きいといった特徴があり、眉骨よりも前に眼球が出ている状態は出目になります。横顔を見た時にまぶたのラインが眼球のように丸く出ている場合は出目の可能性が高いです。出目は先天的に生じるケースが多く、後天的に出目になることは整形手術等を行わない限りありません。 出目の特徴として、「上まぶたの形が眼球に沿うように丸みがある」ことが挙げられます。これは、出目の方は奥目と比べて横顔を見た時に眼球がもっと前に出ているため、まぶたを閉じた時のカーブがよりきつくなるためです。状態によっては「下まぶたも眼球に沿って丸みがかっていたり、涙袋がくっきりとしている」こともあります。

前述した通り、一般的に美容整形外科などでは、奥目の整形手術として、眼球の位置をずらすことなどは行われません。一方、上まぶたや下まぶたの脂肪を取り除くことで理想の目の形に近づけるケースが多いです。 実際にどの治療が行われるのかは、目の状態や希望などによって大きく異なりますが、ここでは参考までにいくつかの方法をご紹介します。

奥目の整形を考える上で、上まぶたに腫れぼったい印象があったり、一重まぶたや奥二重などの悩みもある場合には、上まぶたの切開法を用いて、まぶたの形状を変えていく方法があります。 切開法では、目頭にある蒙古ひだを切開する目頭切開法や、目尻を直接切開する方法、まぶたを全体的に切開する方法などの中から、ご要望・ご希望に合わせて医師が提案することになります。このほか、上まぶたの脂肪が多い場合には、それを除去する治療法が選択されます。上まぶたの内側を数ミリ単位で切開することによって脂肪を除去する方法で、傷痕が目立ちずらいというメリットがあります。 メスを使った手術のため、その分、ダウンタイムも長くかかる一方、効果は長く持続します。 治療後の腫れや痛みは1週間ほどで落ち着きますが、ダウンタイム期間も踏まえて、治療法を選択することが必要です。

奥目の人の中には、見た目が怖いという印象を与えてしまうことを気にして整形を検討している人がいますが、これは奥目のみの原因とは限りません。たとえば、つり目や細目など、ほかの特徴が影響してそのような印象につながることもあります。 このようなつり目や細目といった特徴を改善することにより奥目の整形を行う方法として埋没法が挙げられます。埋没法とは、メスを使わずに行う整形手術で医療用の糸と針を使ってまぶたを引き上げる治療法です。超極細の糸を用いるため傷痕などが目立ちずらく、治療後の痛みや腫れが比較的少ないことで知られています。 つり目が原因の場合は、下まぶたの位置を調節することで、目尻が下がってたれ目になり、印象を大きく変えられることがあります。また、細目が原因の場合もたれ目を生じさせることで、目の印象を大きく改善させることができます。 手術時間が短く、ダウンタイムが少ないなどの理由で、奥目の整形手術を検討している人にも大変人気な整形手術です。 目の状態や患者様の状態・ご希望を踏まえた上で、切開法か埋没法かを医師が正しく判断します。